ANA SFC修行は今からでも意味ある?2026年制度改定と羽田⇔那覇修行の体験談

以前、ANAのSFC修行について記事を書きました。
当時は、SFCを取得すれば、クレジットカードの年会費を払い続けることで、ANAの上級会員に近いサービスを長く受けられるという魅力がありました。
そのため、羽田から那覇を往復してプレミアムポイントを貯める、いわゆる「SFC修行」をする人も多くいました。
私自身も、羽田⇔那覇を中心にSFC修行をしました。
ただ、2026年現在、SFCを取り巻く状況は大きく変わろうとしています。
ANAは、スーパーフライヤーズカードの制度改定を発表しました。
当初発表された内容では、ANAカード・ANA Payの年間決済額によって、SFC PLUSとSFC LITEに分かれる仕組みが示されていました。
年間決済額300万円以上ならSFC PLUS。
300万円未満ならSFC LITE。
当初案では、SFC LITEになるとANAラウンジが使えず、スターアライアンスのステイタスもシルバー相当になる内容でした。
ただし、ANA公式ページでは、現在この制度改定について「見直しを検討」していると案内されています。
詳細は2026年9月末までに改めて発表される予定です。
つまり、この記事を書いている時点では、制度の最終形はまだ確定していません。
とはいえ、ひとつ言えるのは、昔のように「一度SFCを取れば、年会費だけでずっと上級会員特典を使える」と考えるのは、かなり危うくなっているということです。
この記事では、私が実際に行った羽田⇔那覇のSFC修行体験を残しつつ、2026年の制度改定を踏まえて、今からSFC修行をする意味があるのかを考えてみます。
ANA SFC修行とは?
SFCとは、ANAスーパーフライヤーズカードのことです。
ANAのプレミアムメンバー向けに発行されるクレジットカードで、条件を満たした人が申し込めます。
ANA公式ページでは、SFCの申し込み条件について、新制度でも変更はないと案内されています。
条件は、以下のいずれかです。
- 「ダイヤモンドサービス」または「プラチナサービス」のステイタス獲得
- ANAグループ運航便への搭乗で100万ライフタイムマイル到達
多くの人にとって現実的なのは、ANA便に乗ってプレミアムポイントを貯め、プラチナステイタスを目指す方法だと思います。
このプレミアムポイントを効率よく貯めるために、短期間で飛行機に何度も乗ることを、一般的に「SFC修行」と呼びます。
特に、羽田⇔那覇は距離が長く、プレミアムポイントを貯めやすいルートとして、以前からSFC修行の定番でした。
私も、この羽田⇔那覇ルートを中心にSFC修行をしました。
2026年にSFC制度改定が発表された
2026年に、ANAスーパーフライヤーズカードの制度改定が発表されました。
ANA公式ページによると、サービスをより適切に提供していくため、ANAカード・ANA Payの年間決済額に基づく2つの区分を設定する内容でした。
当初案では、次のような区分です。
- ANAカード・ANA Pay年間決済額300万円以上:SFC PLUS
- ANAカード・ANA Pay年間決済額300万円未満:SFC LITE
SFC PLUSでは、ANAラウンジ、スターアライアンス・ゴールド、5,000マイル特典などを利用できる内容でした。
一方、SFC LITEでは、ANAラウンジは利用できず、スターアライアンスのステイタスはシルバー相当になるとされていました。
これまでSFCの大きな魅力だった、ラウンジ利用やスターアライアンス・ゴールド相当の特典が、年間決済額によって変わる可能性が出てきたわけです。
当初案では、2026年12月16日から2027年12月15日までを判定期間とし、2028年4月から新しい区分でサービスを開始するスケジュールも示されていました。
ただし、ここは注意が必要です。
ANA公式ページでは、先に発表した制度改定について多くの意見があり、現在、改定内容の見直しを検討していると案内されています。
詳細は2026年9月末までに改めて案内される予定です。
そのため、この記事を書いている時点では、SFC制度改定の最終内容はまだ確定していません。
SFC修行は今からでも意味があるのか
正直に言うと、今からSFC修行を始めるなら、かなり慎重に考えた方が良いと思います。
以前なら、こう考えやすかったです。
一度SFCを取れば、カード年会費を払い続けるだけで上級会員特典を維持しやすい。
だから、多少まとまった費用をかけても、長期的に見れば価値がある。
実際、私も当時はそう考えていました。
しかし、2026年の制度改定案を見る限り、その前提は変わりつつあります。
もし今後、ラウンジ利用やスターアライアンス・ゴールド相当の特典に年間決済額の条件が付くなら、SFC修行の価値は人によって大きく変わります。
ANAカードやANA Payで年間300万円以上決済できる人。
仕事や出張でANAをよく使う人。
海外旅行や国内旅行でラウンジや優先サービスをよく使う人。
こういう人なら、まだSFCを持つ価値はあると思います。
一方で、年に数回しか飛行機に乗らない人や、ラウンジ目的だけでSFC修行を考えている人は、以前より慎重になった方が良いです。
SFC修行は、時間もお金もかかります。
制度改定の詳細がまだ確定していない今、勢いだけで始めるのはおすすめしにくいです。
私がSFC修行をした理由
私がSFC修行をした理由は、当時は海外に行く機会を増やしたいと思っていたからです。
国内線も年に何度か使う予定がありました。
せっかく飛行機に乗るなら、優先チェックイン、優先搭乗、手荷物の優先受け取り、ラウンジ利用などがあると便利だと思っていました。
また、私は物販をしていたので、クレジットカード決済でマイルを貯めていました。
貯めたマイルをANA SKY コインに交換して航空券代に使えたので、現金の持ち出しはかなり抑えられました。
実際、SFC修行中に負担として大きかったのは、航空券代そのものより、空港までの交通費や時間でした。
SFC修行は「お金がかかる」と言われますが、マイルやSKY コインをどう使えるかによって、体感的な負担はかなり変わります。
ただし、これは物販などでまとまった決済があり、マイルを貯めやすかった自分のケースです。
誰にでも当てはまる話ではありません。
普通に現金で航空券を買ってSFC修行をするなら、かなり大きな出費になります。
羽田⇔那覇ルートでSFC修行した体験談
私がSFC修行で使ったのは、主に羽田⇔那覇ルートです。
当時、羽田⇔那覇はSFC修行の定番ルートでした。
距離が長く、プレミアムポイントを貯めやすいからです。
いわゆるPP単価を抑えやすいルートとしても知られていました。
ただ、実際にやってみると、正直かなり修行感があります。
朝、羽田から那覇へ飛ぶ。
那覇空港に着く。
空港から出ずに食事をする。
カードラウンジで少し休む。
また羽田へ戻る。
観光らしい観光はほとんどありません。
那覇空港から出ずに折り返したこともありました。
那覇まで行っているのに、沖縄らしいことをほとんどしない。
これが、まさに「修行」と呼ばれる理由だと思います。
しかも、羽田に戻るのが23時過ぎになることもありました。
そこから自宅に帰ると、24時を過ぎます。
今振り返ると、なかなか体力を使う行動でした。
SFC修行は、旅行というより作業に近いです。
もちろん、飛行機が好きな人なら楽しめると思います。
でも、コストだけを見て羽田⇔那覇を往復し続けると、途中からかなり疲れます。
どうせやるなら、少しでも観光や食事を入れた方が、気持ちとしては続けやすいと思います。
SFC修行にかかる費用の考え方
SFC修行では、よく「PP単価」という言葉が使われます。
PP単価とは、1プレミアムポイントを獲得するために、いくらかかったかを示す目安です。
以前は、1PP=10円前後なら悪くない、という考え方がよくありました。
たとえば、プラチナステイタスに必要な50,000プレミアムポイントを、1PP=10円で獲得するなら、単純計算で50万円ほどかかることになります。
羽田⇔那覇は、航空券の取り方によってはPP単価を抑えやすく、SFC修行の定番ルートでした。
ただし、現在は航空券価格も変動します。
燃油、需要、運賃体系、セール、予約タイミングによって、PP単価は大きく変わります。
昔の「羽田⇔那覇ならコスパ最強」という感覚を、そのまま現在に当てはめるのは危険です。
さらに、今後のSFC制度改定を考えると、修行費用だけではなく、維持条件も見る必要があります。
- 航空券代
- 空港までの交通費
- 宿泊費
- 食費
- カード年会費
- ANAカード・ANA Payの年間決済額条件
- 制度変更リスク
ここまで含めて考えないと、今からSFC修行をする判断は難しいと思います。
SFCで得られる主なメリット
SFCを持つメリットは、やはり空港での快適さです。
代表的なものは以下です。
- 優先チェックイン
- 優先搭乗
- 手荷物の優先受け取り
- プレミアムメンバー専用デスク
- フライトボーナスマイル
- ラウンジ利用
- スターアライアンス加盟航空会社利用時の特典
空港で並ぶ時間が減るのは、実際かなり楽です。
特に海外旅行や出張が多い人にとっては、SFCのメリットは大きいと思います。
ただ、2026年の制度改定案では、ラウンジ利用やスターアライアンス・ゴールド相当の扱いが、SFC PLUSとSFC LITEで分かれる内容でした。
現在は見直し検討中ですが、少なくとも今後のSFC特典は、以前と同じ前提で考えない方が良いです。
SFCのメリットを考えるときは、現行特典だけでなく、今後の制度変更も確認する必要があります。
今からSFC修行をおすすめできる人
今からSFC修行をおすすめできるのは、かなり限られると思います。
たとえば、以下のような人です。
- ANAを年に何度も使う人
- 国内出張や海外出張が多い人
- 海外旅行が好きでスターアライアンス系の航空会社も使う人
- ANAカードやANA Payで年間300万円以上の決済ができそうな人
- 制度変更リスクを理解したうえで、それでもSFCが欲しい人
- 飛行機に乗ること自体が好きな人
- 修行費用を生活費とは別枠で出せる人
こういう人なら、制度改定後もSFCを検討する価値はあると思います。
特に、仕事や出張で飛行機に乗る人にとっては、優先チェックインや手荷物の優先受け取りだけでも便利です。
また、ANAカードやANA Payでまとまった決済がある人なら、SFC PLUSの条件が仮に残ったとしても対応しやすいかもしれません。
ただし、制度改定の最終内容はまだ見直し中です。
今すぐ始めるなら、ANA公式の最新発表を確認したうえで判断するべきです。
今からSFC修行をおすすめしにくい人
逆に、今からSFC修行をおすすめしにくい人もいます。
- 年に1〜2回しか飛行機に乗らない人
- ラウンジ利用だけが目的の人
- 50万円近い費用を生活費から出す人
- ANAカードやANA Payの年間決済額条件を満たせそうにない人
- 制度変更に納得できない人
- 飛行機に乗ること自体が苦痛な人
- 家族旅行でしか飛行機を使わない人
特に、ラウンジ目的だけでSFC修行をするのは、今はかなり慎重になった方が良いと思います。
当初の制度改定案では、SFC LITEではANAラウンジが利用できない内容でした。
現在は見直し検討中ですが、今後も同じような改定が行われる可能性はあります。
そのため、「ラウンジを使いたいからSFC修行する」という考え方だけだと、制度変更の影響を受けやすいです。
ラウンジ目的だけなら、有料ラウンジ、カードラウンジ、プレミアムクラス利用、ビジネスクラス利用など、他の選択肢もあります。
SFC修行は、かかる費用と時間が大きいので、冷静に考えた方が良いです。
私が今からSFC修行をするならどう考えるか
もし今の私が、まだSFCを持っていない状態だったら、すぐには始めないと思います。
理由は、制度改定の最終内容がまだ見えていないからです。
ANA公式では、2026年9月末までに改めて詳細を案内するとされています。
そのため、今から急いで航空券を取って修行を始めるより、まずはANAの正式発表を待った方が良いと思います。
そのうえで、次の点を確認します。
- ANAを今後どれくらい使うのか
- 年間決済額条件が出ても対応できるのか
- ラウンジやスターアライアンス特典を本当に使うのか
- 修行費用を回収できるほど利用するのか
- 制度変更があっても納得できるのか
このあたりを考えたうえで、それでも欲しいならSFC修行を検討します。
以前のように、PP単価だけを見て「羽田⇔那覇がコスパ最強」と判断する時代ではなくなりました。
今は、制度変更リスクまで含めて考える必要があります。
まとめ|SFC修行は「コスパ最強」ではなく、使う人を選ぶ時代に
以前のSFC修行は、分かりやすい魅力がありました。
一度SFCを取得すれば、カード年会費を払い続けることで、長く上級会員に近いサービスを受けられる。
だから、羽田⇔那覇を往復してでも取得する価値があると考える人が多かったのです。
私自身も、当時はその価値を感じてSFC修行をしました。
羽田⇔那覇を往復し、那覇空港から出ずに折り返し、深夜に帰宅するようなこともありました。
正直、かなり大変でした。
それでも、当時は「一度取れば長く使える」という前提があったので、納得感がありました。
しかし、2026年の制度改定案によって、その前提は変わりつつあります。
ANA公式では現在、制度改定の見直しを検討しており、詳細は2026年9月末までに案内予定です。
最終的な内容はまだ確定していません。
ただ、今後のSFCは、以前よりも「持っているだけでお得」というものではなくなっていく可能性があります。
だから、今からSFC修行をするなら、羽田⇔那覇のPP単価だけで判断しない方が良いです。
- 今後もANAを使うのか
- 年間決済額条件が出ても対応できるのか
- ラウンジや優先サービスを本当に使うのか
- 制度変更リスクを受け入れられるのか
ここまで考えたうえで判断する必要があります。
ANAをよく使う人には、SFCはまだ価値があると思います。
でも、ラウンジ目的だけで高い費用と時間をかけて修行するなら、今はかなり慎重に考えた方が良いです。
SFC修行は、誰にでもおすすめできる「コスパ最強」の方法ではなくなりました。
これからは、本当にANAを使う人が、自分の利用頻度と制度変更リスクを考えたうえで選ぶものだと思います。
